ただ夢の中だけ

Feel Like Shit...!!

たばこの値上げの件

たばこの値段が遂に500円の大台に乗ってきた。

10月1日か「たばこ税」増税の煽りを受けて、たばこメーカー各社が各商品の値上げを断行したのです。各社の値上げ幅は10円~90円だそう。モノによっては今回の値上げで500円を越えるものも出てきたようです。

ちなみに、たばこの増税に反応するなんてのは喫煙者だけだと思いますが、もれなくそんな僕も喫煙者です。

 

先日、職場の喫煙所でたばこを吸っていたら、ふいに同僚から「買い溜めした?」と尋ねられた。値上がりのことなんてすっかり忘れてた僕はそんな準備全くできてない、心の準備もできてなかった。

僕が吸っているのは「メビウス」で、440円から480円に値上げ。

まだ500円超えてないから余裕…。1000円越えてきたら禁煙を考えます…。

 

JT全国喫煙者率調査」によると2018年現在、成人男性の平均喫煙率は27.8%なんだそうです。なんだ意外にまだ同志は多いぞ?

昭和40年頃は80%以上が喫煙者だったというんだから驚き。

最近は、「喫煙者」というだけで採用をお断りする企業もあるんだそうです。

そのほかにも、職場の喫煙者に会社からカネを出して禁煙外来に通わせるところとか…

嫌われすぎでしょ、喫煙者。

 

周りからしたら「臭い」「うざい」「死ね」と嫌われる喫煙ですが、吸ってる本人にはけっこうかけがえのない時間だったりするんです。もちろん、マナーを守るのは大前提として。

お酒を飲みながら、音楽を聴きながら、気分がいい時に吸うたばこが格別。

他人には全くおススメしようとは思わないですが。

嫌煙家の方々の中には喫煙者を絶滅させようという意気込みの人もいるので、僕はこっそり生き延びたいと思ってます。

 

熊本市議会のど飴の件

約4年ぶりの更新。

久々にログインして過去記事を見ながら、たまにアウトプット力を鍛えるためにブログを始めては辞めていた時期を思い出しました。

ご想像のとおり、また「アウトプット力を鍛えたい」との思いから、ふと再開してみました。今回は続けて更新していきたい…継続は力なり…

以前は映画の感想をポツポツと上げていたのですが、これからは政治、というよりはニュースの感想な

どを思うままにアップしていきたいと思います。

 

記念すべき4年ぶりに取り上げるニュースは、熊本市議会で起きたのど飴事件

うーん、誤解を恐れず申し上げるならば、地味…?いえ、とんでもない

 

騒動の概要を簡単に説明すると

9月28日に開かれた熊本市議会の定例会本会議で、緒方由佳議員が登壇し質疑していた時に他議員が「おい!飴なめとらんか!吐き出さんかい!」(想像)と大騒ぎ。本会議が中断し、結局、緒方議員は陳謝文を読み上げる懲罰を拒否して本会議出席停止に。

緒方議員は会議当日、のどの調子が悪かったのでのど飴を口に含んでいた。

 

この騒動をめぐっては、「議会の質疑中に飴を舐めるのはダメでしょ」とか「いや、ガムなら分かるけどのど飴はいいっしょ!」という議論もあるようです。

 

いや、ガムはアウトでのど飴はセーフとかいうことじゃない気がするんです。

 

この緒方議員は去年の12月にもちょっと騒動を起こしています。

去年12月、緒方議員は乳児を抱いて議会に出席して開会を40分遅らせて議長から厳重注意を受けたということで問題になりました。

この件をめぐっても、ネット上で賛否両論の炎上となってた記憶があります。

 

今回の「のど飴騒動」は、この去年の騒動が前提にあるような気がします。

いつも議会中にコックリと居眠りしてるオジサン議員たちが、声高に「のど飴出せー!」って叫んでるのは、どうしても緒方議員を爪はじきにしたいっていうある種のイジメみたいに見えるのです。

 

以前、とある地方都市の市議会(熊本より規模が大きい)を傍聴したことがあるんですが、その時は僕と連れ以外に1~2人くらいしか傍聴している人はおらずガランとしてました。

出席している議員さんたちを見ると、ウトウトしている議員もいれば、他議員の質疑中にコソ勉のごとく他の作業をしている議員もいました。

多分、のど飴くらい舐めても問題視されない雰囲気だったように記憶してます。

それが「常識的には~」っていうことは置いといて。

 

今回の騒動は、緒方議員も配慮に欠けたかもしれませんが、明らかに周囲の議員が騒ぎすぎだし、それも「議会の品格が損なわせる」という建前の裏に「緒方議員は問題児」というレッテル貼りに躍起になっている醜さが見える。

それを、飴だとかガムだとかに変な方向に議論するべきじゃないと思うんです。

 

 

 

『悪人』

『悪人』

2010年に公開された、李相日監督による日本映画。

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主演は妻夫木聡深津絵里で、他にも満島ひかり岡田将生といった人気若手役者から柄本明樹木希林といった大御所まで出演しており豪華なキャストが組まれている。

あらすじとしては、寡黙で周囲に心を閉ざしている土木作業員の青年"祐一"(妻夫木聡)は出会い系サイトで出会った保険外交員"佳乃"を激しく揉めた際、怒りにまかせて絞殺してしまう。しばらく、そのことに対して自分を肯定していた祐一であったが、出会い系サイトで知り合った別の女"光代"(深津絵里)との交際を通じて、自らの罪の重さを自覚していく...といった感じでしょうか。

 

個人的にあまり好きではない映画であった。もちろん、数々の映画賞を受賞していたり、キネ旬ベスト10に選出されたりしている映画なのでそれなりに面白いのだろうが、私は観終わった後、非常に気分が悪くなった。

この映画は、"結局、誰が悪人なんだろう?人を殺した犯人だけが悪人って、それでいいの?"という監督からの問いかけがメインテーマなのだろう。確かに、ニュースで「○○が出会い系で知り合った若い女性××を殺害して山中に遺棄した」と聞いてその○○が実は心優しい純朴な青年で両親からの愛情をうけずに育っただとか、殺された女性はひどい性悪で殺される直前も青年に罵声を浴びせ、レイプされたって被害届だしてやるー!と脅迫していたなんてことまで想像しない。しかし、だから何だ?

「殺人犯は悪人」単純であるが、その通りであろう。祐一が普段いくら純朴だろうが殺人を犯したときは間違いなく"悪人"である。そもそも、人間なんて善と悪の両方を持ち合わせているのだから殺人犯にも"善"の部分があっても当たり前。だけど、ニュースを聞いただけの私たちはその"善"の部分について知りようがないし、知る必要も別にないように思う。どんな人間の行為であろうと人殺しは"悪"である。

しかし、この映画は、殺人を肯定しているとまでは言わないが、人を殺してもしょうがないよね、殺されて当然なやつもいるよねと問いかけているように感じた。まず、登場人物の演出方法がよろしくない。犯人側を"実はいい奴"として一貫して描いている一方で、被害者を徹底的に"クソビッチ"としており、観る側の印象をムリヤリ方向づけているのだ。そっか、殺した側にも色々あるんだね.....じゃあ犯人の親族・恋人も含めて優しく接してあげよう.....なんて、そんな甘い認識でいいのか、殺人は。